Raycraft racing service

2010年5月29日

ODA米

最近、ODA米を購入している。

ODA米 10Kg

ODAといっても政府開発援助のことではなく、ST600クラスでエスパルスドリームレーシングチームから全日本ロードレース選手権に参戦している小田茂昇選手に関係するお米なので、これは”オダマイ”と発音するのが正しい。

彼は、レース活動の傍ら地元長野で米作りをしている。”はぜ掛け、天日干し”にこだわったお米だそうで、いつもおいしいお米を探している私にとっては触手が伸びないはずがない。  しかし、私がODA米を買う理由はこれだけではない。

レースの活動資金やスポンサー獲得の一助として、自分が丹精込めて作ったお米を販売するというそのアイディアが気に入ったからだ。

プライベーターが仕事をしながらレース活動を続けることはそう簡単なことではない。レースは本当にお金がかかる。かといって、スポンサー獲得も同様に容易なことではない。

一般的にパーソナルスポンサーの獲得には、チームやライダーの名入りTシャツの販売やステッカの貼付などのオーソドックスな手法はあるが、スポンサーにとってのフィードバックという点では訴求点が甘い感じがする。一方、お米という具体的な品物が得られるというフィードバックはスポンサーにとっては結構満足度は高い。

(と、えらそうなことを言ってしまったが、実は私の購入しているのは、レース活動寄付金込みのスペシャルラベルを貼った支援米の方ではなく、通常のODA米なので彼のレースのスポンサードにはなっていない・・・)

いすれにしても、少しでも多くのライダーやチームに長くレース活動を続けて欲しいという気持ちに変わりはない。

ところで、ODA米はマジでおいしい。炊き上がったときのごはんのツヤが違う気がする。

炊きたてです。

興味のある方は↓こちらのサイトへどうぞ。

http://blog.goo.ne.jp/mosyo73/e/b52b74d0c236d27acb6106df8627f291

2010年5月18日

M197とTT1レーサーレプリカ

今回は、レイクラフト恒例、GW連休中のスペシャルプロジェクトについての話。

1098のメータの背後に装着されたM197プラグインECU

現在、 deLIGHTにてTT1レーサーレプリカプロジェクトが着々と進行していることはご存知の方もおられると思うが、この車両にはマイクロテック社のプラグインECUであるM197と、同じくマイクロテック社のラムダアンプM163、そして2Dのデータロガーを搭載している。

シートレールに搭載されたM163ラムダアンプと2Dデータロガー本体

この車両は、deLIGHT社長でありライダーでもある片岡氏がイタリアで購入し、なんと手持ち!で持ち帰ったフレームをベースに、DS1000のエンジンを載せ、TT1レーサーレプリカを仕立てるという、書いているだけでもワクワクしてくるようなプロジェクトである。そして、deLIGHT Dream Team のさらにすごいところは、TT1レーサーレプリカであるにもかかわらずメーターは1098のメーターを使用するという、ある意味、電気屋にとってはチャレンジングな仕様でもあるが、これが可能なのもCANのたまものである。

1098のメーターと2Dミニダッシュ

GW中は、レイクラフトの主任技師が配線製作に没頭、連休明け直後に車両に前述の電装部品を装着する段取りとなった。

deLIGHT Dream Teamはこの車両の前にも昨年ポールスマートベースのレーサーを製作しており、こちらの車両にも今回同様、プラグインECUのM197とラムダアンプM163、そして2Dデータロガーを搭載し、メーターも1098のメーターを使用している。

ただし今回はデータロガー関係のセンサー部品をいくつか新たに追加装着した。

まずは、前後のブレーキ圧センサー。                                               このセンサーを取り付けることで、ライダーがどのタイミングでどのくらいブレーキを掛けているかを知ることが出来、サスペンションのストロークセンサーのデータと合わせて見る事で、車体の姿勢変化のきっかけや動きをさらに詳しく知ることが出来る。

フロントのブレーキ圧センサー リアのブレーキ圧センサー

もうひとつは、クラッチ圧センサー。                                                ライダーがクラッチをどの様に使っているかということは、以外に知られていない貴重なデータである。クラッチの使いかたを把握することで、減速時の駆動状態を知ることが出来るようになる。

クラッチ圧センサー

TT1レーサーレプリカはすでにシェイクダウンを完了し、今月末のレースデビューに向けて着々と準備を重ねている。

2010年5月1日

M191とMVアグスタF4

M191

マイクロテック社には、特定の車種に対応したプラグインECUが各種あるが、今日はMVアグスタF4対応のプラグインECUであるM191をご紹介したいと思う。

M191は、F4に搭載されている純正のECU(マグネッティ・マレリ製)と形はほとんど一緒で、青のアルマイト仕上げになっている。(私たちは通称”青箱”と呼んでいる)

M191を搭載したところ

赤いブラスチックロックの付いたカプラは純正のままで使用、その間の小さなコネクタはECUとの通信や他のデバイス、例えばラムダアンプ、ダッシュメーターなどとの接続のための配線となっている。

2D BigDash    マイクロテック ソフトウェアの画面

M191はPCとの通信はシリアル通信だが、ラムダアンプ等のCANデバイスとはCAN通信が可能だ。この車両ではダッシュメーターに2D製のBigDashを搭載し、CAN経由で、車速、エンジン回転数、スロットル開度、水温、吸気温、バッテリー電圧などECUからのデータをダッシュに表示している。

MVアグスタF4

こちらの車両は、ECUの取付からセットアップ、シャシーダイナモでの作動確認まで入れてほぼ1日で作業は完了した。プラグインECUの威力だ。 ちなみに、ロガーでデータをチェックしながら燃料を合わせた結果、馬力はECUを変える前に比べて約5馬力アップとなった。

参考までに、この”青箱”に対し、”赤箱”というものが存在するらしい。これは、MVアグスタのキットパーツとして欧州で販売されているもので、この赤箱もマイクロテック社が生産を委託されている。

赤箱がどの様なユーザーを対象に供給されているかは定かではないが、青箱とは一部のロジックやストラトジが異なり、レースユースに特化した物であることは確かだ。

その一方で、この青箱に設定されているベースマップはMVアグスタ社から供給されており、マイクロテック社とMVアグスタ社の信頼関係の深さがうかがい知れるし、また、それがレース文化に根ざしたヨーロッパの粋なスピリットでもあるのかもしれない。