汎用ECU(あるいはフルコンと呼ばれている)は、文字通り汎用です。つまり、適応車種を選ばない造りになっています。もちろん、ECUのグレードにより、対応可能なシリンダーの数、駆動できるインジェクタの本数、サブスロットルを駆動できるか否か、等々取り付ける車両によりどのECUを使うのが妥当かという選択は必要です。しかし汎用ECUであれば基本的に対応可能な車種の選択肢は多いです。そのかわり各車種に適応させるため、取付け時には専用のハーネスが必要になったり、シグナルローター(*1)を作り変えたりなど、導入・取付に結構な時間と工数が掛かります。
一方プラグインECUは、適合車種が限定されていますが、ハーネスの作り替えなどの手間は一切掛からず、純正のECUをはずし、そのコネクタにそのまま差し込むだけで取付は完了します。 プラグインECUは基本的に純正のECUと全く同じコネクタで作られているからです。
<用語の解説> *1シグナルローター : ECUは基本的に点火や燃料噴射のタイミングをクランクアングルセンサーやカムアングルセンサーから拾います。このタイミングを決めるためのトリガーとなるのがシグナルローターです。