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Column

2010年5月18日

M197とTT1レーサーレプリカ

今回は、レイクラフト恒例、GW連休中のスペシャルプロジェクトについての話。

1098のメータの背後に装着されたM197プラグインECU

現在、 deLIGHTにてTT1レーサーレプリカプロジェクトが着々と進行していることはご存知の方もおられると思うが、この車両にはマイクロテック社のプラグインECUであるM197と、同じくマイクロテック社のラムダアンプM163、そして2Dのデータロガーを搭載している。

シートレールに搭載されたM163ラムダアンプと2Dデータロガー本体

この車両は、deLIGHT社長でありライダーでもある片岡氏がイタリアで購入し、なんと手持ち!で持ち帰ったフレームをベースに、DS1000のエンジンを載せ、TT1レーサーレプリカを仕立てるという、書いているだけでもワクワクしてくるようなプロジェクトである。そして、deLIGHT Dream Team のさらにすごいところは、TT1レーサーレプリカであるにもかかわらずメーターは1098のメーターを使用するという、ある意味、電気屋にとってはチャレンジングな仕様でもあるが、これが可能なのもCANのたまものである。

1098のメーターと2Dミニダッシュ

GW中は、レイクラフトの主任技師が配線製作に没頭、連休明け直後に車両に前述の電装部品を装着する段取りとなった。

deLIGHT Dream Teamはこの車両の前にも昨年ポールスマートベースのレーサーを製作しており、こちらの車両にも今回同様、プラグインECUのM197とラムダアンプM163、そして2Dデータロガーを搭載し、メーターも1098のメーターを使用している。

ただし今回はデータロガー関係のセンサー部品をいくつか新たに追加装着した。

まずは、前後のブレーキ圧センサー。                                               このセンサーを取り付けることで、ライダーがどのタイミングでどのくらいブレーキを掛けているかを知ることが出来、サスペンションのストロークセンサーのデータと合わせて見る事で、車体の姿勢変化のきっかけや動きをさらに詳しく知ることが出来る。

フロントのブレーキ圧センサー リアのブレーキ圧センサー

もうひとつは、クラッチ圧センサー。                                                ライダーがクラッチをどの様に使っているかということは、以外に知られていない貴重なデータである。クラッチの使いかたを把握することで、減速時の駆動状態を知ることが出来るようになる。

クラッチ圧センサー

TT1レーサーレプリカはすでにシェイクダウンを完了し、今月末のレースデビューに向けて着々と準備を重ねている。

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